宮古島旅行 その2

4/10 2日目

天気予報では曇り午後一時雨。

でも!起きたら晴れてる!ホテルの近くのバイナガマビーチとバイナガマ公園を散歩。支度をしてさあ出かけるぞ!今日は宮古島本島一周の旅!

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朝ホテル部屋ベランダからの風景

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バイナガマ公園からの海の眺め おひさまも綺麗

朝昼ご飯の宮古そばとお酒の見学を済ませ(別記事ね)、今日の期待の一つ、東平安名崎(ひがしへんなざき)へ。

この岬は2kmくらい突き出てる先にありますが、駐車場は割と岬に近く10分も歩いたらたどり着きます。

これまたまあほんとに素晴らしい景色が360度広がっています。

地面からも素晴らしいのですが、平安名崎灯台の98段を登ったその先の景色が!!

*平安名崎灯台海抜43メートル、光達18海里1967年(昭和42年)初点灯)日本の灯台50選。登る際には200円。係の方が休憩の時はboxにお金を入れる仕組み

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360度 その1

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360度パノラマ その2

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灯台の上から真下の景色 人が小さく見えます

この日は人が少なくて灯台の上は貸切でした。まさに絶景かなとはこのこと。思いの他高くて下を見ると身がすくみ、スマフォ落としたらやばい恐怖も。もちろん何にも起こらないんですけどね。

この地帯はいろんな植物やお花やこの時期テッポユリが咲き乱れていました。

この辺りの群落はWikiによれば「東平安名崎の隆起珊瑚礁海岸風衝植物群落」として沖縄県の天然記念物に指定されているそうで65科222種の高等植物が生育しているのだそうな。

初めて見る植物がたくさんありました。

 

次は「地下ダム資料館」へ!フリーペーパーの地図を見ていて気になる場所で行ってみることに。

資料館に行くまでは地下ダムというその響きから地下に大きなため池があるのかしら、地盤沈下とかしないのかしら、そもそもなんで地下なんでしょう、土地が狭いからこしら。と妄想、いやだいぶ誤解していました。

資料館では最初に10分程度のキッズ向けのビデオを見た後、大人向けのビデオを見て当時のボーリング工事のサンプルやばかでかいドリルや模型図をみて理解を進めます。

キッズ向けはオーバービューとしてとっても良くできていて最初の入りとして効果的です。

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宮古島はその昔水不足でサトウキビ栽培にも多くの打撃を受け全滅する年もあったそうです。

その要因は宮古島のそもそもの成り立ちにありました。宮古島は一番底が水を通さない泥岩ではあるもののその上は水がたまらない琉球石灰岩、全体雨量の40%は石灰岩を通して海に流れてしまっていました。また、全体雨量の50%は熱で蒸発してしまって結果農業に使える水は全体の10%程度だったそうです。

一方石灰岩を通してそのまま海に流れ出ている土壌のため、宮古島の海はあんなに綺麗な透き通った青なんです。

 

この水で苦しむ農業から水を活用する農業への転換を図ったのがこのダム。

世界で初めての大規模地下ダムの取り組みで国家事業でした。

 

昭和52年から計画を開始、平成13年には宮古島農地の90%に当たる8400haに対し灌漑用水の提供が可能となったそうです。

考え方としては雨水が入り込む石灰岩層の中で海に向かって流れ出す側のある場所にセメントで壁を作ってせき止め、地表に吸い上げ地表のタンクに貯めて灌漑に役立てるというものです。

・60メートルの竪穴をドリルで掘ります。60mもあると少し掘っては土を取り出してまた少し掘っては取り出す作業の繰り返し。

・3つ連携されているドリルで更に掘って、引き出す際に両脇のドリルからセメント、真ん中のドリルから空気を出して掘った石灰岩と撹拌しそのまま固めていく作業。

・しかも3つ連携されているドリルで隣の穴の一部を更に掘って間が空かないようにしていくとのこと。

また地表までコンクリで固めてしまうとたくさん雨が降った時に地表に溢れてしまうため、地表より下の部分で留め、たくさん降った時には地中で溢れ海に流れ出すような工夫がされていたりとあらゆる状況を想定した設計だったことがわかります。

こちらは一般社団法人農業農村整備情報総合センターのサイトに詳しく記載されています。

サンゴ礁の島 ―沖縄県 国営宮古土地改良事業 ―水土の礎

このダムができる前の宮古島の方々の苦労はそれはもう想像を絶することと思います。

今回の旅で大きな感動を伴ったそれも事前リサーチ無しで突然訪問した宝のような経験でした。 

 

資料館を出たら大粒の雨。

雨の中を北にドライブ、池間島に向かいます。

池間島までは池間大橋を渡ります。全長1425m、少し欄干などに古さを感じます。後で調べたら宮古島の3つの橋の中では一番古いものでした。

晴れていたら橋からの海の眺めはどんなに素晴らしいかと思いましたが風ビュービュー雲厚手今にも雨降りそう。次は晴れた日に来たいなと思いました。

Wikiによると池間島はその昔は2つの島だったそうで16世紀には石橋もかかっていた、それがだんだんと砂が入り一つの島になり干拓事業などもあってかつての間の海は池間湿原になって今や島全体が鳥獣保護区となっているそうです。

池間島でも灯台見物。残念ながらこちらは下から眺めるだけです。

池間島灯台灯火標高41m、光達距離18海里

ちなみに各地の灯台にはQRコードが提供されており海上保安庁灯台カードに飛ぶことができます。

https://www.kaiho.mlit.go.jp/info/lighthouse/card/1108n38e1ibr.html

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池間島灯台

宿に帰る前に砂山ビーチ。砂山のビーチってなんだ?

行けばわかります。 

本当に砂山を登って超えたところにあるビーチ。だから砂山ビーチ。

この山がそれなりに登ってそれなりに下ってて地味にキツイ感じ。

降りたところはそんなに広くないそして少し粒の荒い砂のビーチ、傍にある岩のアーチは柵があって立ち入り禁止。きっと危ないんでしょうね。

このビーチはビーチよりそこにたどり着くまでの道の脇で蝶がたくさん舞っていたのが印象的でした。

 

宮古島一周の1日は終了です。おつかれさまでした。