映画:鍵泥棒のメソッド

鑑賞:amazon prime 2019/4/16

2012年映画

堺雅人/香川照之/広末涼子

 

総論)

シナリオ秀逸、後半盛り上がりもう1回盛り上がり欲しい

ハッピーエンド大好きです

恋に落ちた時の胸キューン(という音はサイレンだったりする)表現も良し

 

詳細)

仕事無し、やる気無し、気力無し、一緒に住んでた大好きだった女性が結婚するし

自殺しようとしてもロープが切れて失敗するしで

ネガティブ方向にどんどんいってる堺雅人演じる櫻井

一方肩で風を切って殺し屋稼業をしている眼光厳しい香川照之演ずる近藤

近藤が銭湯で櫻井が横の客から無断で拝借しようとして滑らした石鹸をもろに踏んで滑って吹っ飛んで意識をなくした時に櫻井が自分のロッカーのキーと交換、近藤は記憶をなくしたところから物語は始まります。

加えて広末涼子演ずるなんでも細かく計画を立ててやっていく編集長が元来几帳面な近藤にであってプロポーズ。

広末の家族の物語やベートーベンやヤクザや便利屋や、櫻井や近藤のそれまでの生きてきた歴史やその時の思いをちりばめながら進む話は自然とこの3人に感情移入してしまいます。

凝り性で几帳面な近藤は役者の勉強も真面目に取り組みのめり込みます。

計画性のないなんでも散漫な櫻井はどんどんボロを出して生きます。

途中で明かされる近藤の真の仕事、その後の危機を乗り越えるための演技の連続、ドキドキ。

最後には香川と広末の純愛成就でエンディング、堺は古巣に戻って同じアパートに住む猫好きの女性の猫を抱き上げて女性の胸がキューン。恋の予感。

そんな終わり方がこのドラマを幸せに仕上げています。

 

三人の名優の肩の力が抜けた演技も心地よい。

ちょっとだけ香川演ずる記憶無い時の心細い櫻井演技は抑えてる演技がむしろ目立って気になって笑ってしまいました。思う壺かもしれません。